四十路を目前に初めての妊娠。
当時付いていた舞台制作の現場は妊娠初期では危険が多過ぎるということで降板となり、出産ギリギリまで働くつもりでいたものの、高齢出産になるため授かった命を大事に守らねばと思う母としての責任感から、気持ちを切り替え、大好きだった仕事を休職する事に決めました。
またツワリもひどく、一日中働いていたアクティブな毎日から一転、真逆なインドア妊婦生活が始まりました。
病気ではないのに働けないもどかしさと出産間近まで続いたツワリの辛さに、精神不安定になる日もありました。
それでも生まれてくる我が子には、この世にはたくさんのワクワクが溢れていると知って欲しくて出来る限りポジティブな心でいることを心がけながら約10ヶ月間の妊婦生活を過ごし、2012年6月、四十路を目前に3090gの長男が無事に生まれてきてくれました。
出産後は早く仕事復帰したい!と思っていた講師ですが、初めての子育ては、思っている以上に楽しくもあり、一日の大半を二人だけで過ごす時間を快適に過ごすために生まれたばかりの息子の成長にも役立てる事でしてあげられる事はないかなとまだまだ言葉が話せない分、コミュニケーションが取れる方法はないのかといろいろ探していたところ、ふと目に留まった『ベビーマッサージ』という言葉。
生後すぐから始められて、赤ちゃんの脳と身体の発達を促す事が出来て、マッサージだけに赤ちゃんはもちろん気持ち良くなり、スキンシップによって親子の絆も深まって、何より思いやりの心も育つと言うじゃありませんか!
子育てしていく上で求めていた事にピッタリハマった子育て支援ツール。
息子2ヶ月。これがベビーマッサージとの出会いでした。
初めての出産、初めての子育て。
わからない事だらけで、ぎこちなく慣れない手つきだった1ヶ月目。
息子と心を通わせたくて、してあげられる事をたくさん探した2ヶ月目。
だんだん息子と通じ合えるようになってきた3ヶ月目。
日々の成長を楽しみながら、子育てに余裕が出てきた4ヶ月目。
初めての育児にどうしていいかわからず、泣いてる息子の気持ちもわからず、凹む時も確かにありました。思うように動けないもどかしさに、気分が滅入る時も間違いなくありました。
でも今は、息子とたくさん触れ合っていることで愛おしさは倍増し、親であることにも自信が持ててきました。
これもベビーマッサージを始めたおかげで、何をしてあげればいいのか、何を望んでいるのかもわかるようになってきた今は、人との関わり方も変わってきて、何だか自分の殻がさらに一枚剥がれた気がします。 |